3月下旬に松本の里山、鉢伏山へ登山へ行ってきました。
山頂付近にはまだ雪が残っていて場所もあり、冬と春のちょうど境の山歩きを楽しんできました。
牛伏寺からのルートになります。
鉢伏山(はちぶせやま)
松本と岡谷にまたがる、標高1929mの里山です。
山頂からは日本アルプスを全て見渡すことができ、諏訪湖、富士山などもきれいにみることができます。
ルート・アクセス・駐車場
鉢伏山は、山頂直下の鉢伏山荘まで車でも行くことができますが、冬季は車両通行止めとなっているためふもとから歩いていかなければ山頂へ行くことはできません。
今回は牛伏寺付近のキャンプ場に車を停め、そこから山頂を目指しました。
往復10キロほどで、なかなか歩きごたえのあるコースですが、里山の魅力を存分に味わえるルートでした。
牛伏川階段工
駐車場からしばらくは、牛伏川沿いを歩きます。
重要文化財にもなっている牛伏川階段工など、明治から大正時代に作られた石積の砂防施設を見ながら歩くことができます。
これを見学するために来る方もけっこういるみたいです。
いくつもの堰堤を横目に見ながら、川沿いをどんどん登っていきます。
だんだんと川幅が狭くなり、傾斜もきつくなっていきます。
りすがたくさん
落石や崖崩れが起きそうな場所もあり、少し危険な場所もありました。
また、登山道には案内板や目印のテープがありますが、油断をするとコースを外れそうになります。
ほとんど人もいなかったので、道を外れないように緊張感をもって登りました。
途中、リスを4匹ほど見かけました。
地元の方の話では、この山にはたくさんリスが住んでいるらしいです。
石切り場
歩き始めて1時間半ほどで、展望の開けた石切り場という場所に到着しました。
ここまでは傾斜もあり、登山道も分かりづらい場所もあったので、思ったより時間がかかってしまいました。
この場所はかなり景色が良いので、時間がないときや、体力次第ではここで引き返すのもありかなと思います。
まだまだ先は長いですが、ここから先は特に危険な場所はありませんでした。
鉢伏山スバルライン
石切り場を過ぎてしばらくは樹林帯を歩いていきます。
日陰には雪が残っている場所もありました。
しばらくすると、冬季通行止めになっている車道(鉢伏山スバルライン)に出ます。
ここから山頂までは1時間ほどになります。
車道と登山道を交互に歩きながら山頂を目指します。
ここまでくると山頂も見えてきます。
山頂を見ながら車道を歩きますが、なかなか山頂が近づいてきません。
山頂付近には雪がまだ残っているのが分かります。
山頂に近づくと、車道にも雪が多く残っています。
鉢伏山荘から山頂へ
スバルラインを上りきると、そこには鉢伏山荘があります。
この時期は山荘は営業しておらず、付近には雪も多く残っていました。
ここまで来れば山頂はすぐそこです。
ここからは山頂まで稜線歩きとなります。
稜線は遮るものがないので、風も非常に強くなります。
山頂直下にはまだ雪が残っている箇所もありましたが、アイゼンなどなくても歩くことはできました。
山頂近くには、鉢伏神社があり鳥居も立っています。
鳥居越しに見る松本市街と北アルプスの眺めは素晴らしいです。
山頂へ
3時間ほどで、鉢伏山山頂へ到着しました。
この日は雲一つないスッキリとした快晴で、かなり遠くまで見渡すことができました。
山頂からは、北アルプス、南アルプス、中央アルプス全てを見ることができます。
日本アルプス全部を眺めることができる、まさしく『アルプスの展望台』ですね。
見渡す限り絶景なので、写真を撮るのが忙しいです。
諏訪方面の景色も素晴らしく、諏訪湖や富士山まで見ることもできます。
美ヶ原や、浅間山、北信の方の山まで見ることができます。
本当にたくさんの山々を見ることができました。
下山するのがもったいないと思えるほど、景色が素晴らしかったです。
まとめ
冬場ということもあり、人も少なく静かな山歩きを楽しむことができました。
山頂には、ベンチやテーブルがあり、避難小屋のような雨風を防げる場所もあるので、絶景を楽しみながら、ゆっくりと過ごすことができました。
序盤は里山らしい雰囲気でしたが、標高が上がるにつれ見える景色も変わり、最初から最後まで楽しみながら歩くことができました。
雪は少なかったですが、まだまだ山の中は緑が少なく殺風景な感じでした。
これからの時期は、新緑や野花を楽しむことができるようになると思うので、また違う季節にも登ってみたいと思います。
鉢伏山には他にも登るルートがあり、高ボッチ山や三峰山の方へ縦走もできるので、いろいろなルートで登ってみようと思います。